Examination on Visualizing and Sharing Touching Music Experiences with Others
音楽体験における感動可視化と 他者間での共有の検討
background / concept
音楽を聴いた時に受ける感情は人それぞれです。
聴く場所や時間、音響機材や環境によって変化しますが、仮に同じ条件で同じを聴いた時でも、その音楽から受ける印象や感情、タイミングなどは違っています。本研究では音楽聴取時における「各個人の感動体験」に着目し、その抽象的な体験が聴取者個人間でどのように異なるのかについて取り組みました。
まずはじめに、「音楽聴取による感動」が生じる箇所を個人内で特定し、その箇所を可視化することで、感動体験の視覚的な顕在化を測りました。他者の音楽感動体験の箇所を知ることは、 自己と他者の音楽体験の違いへの気づきを促します。
また、視覚化した他者の音楽感動体験が、自己の音楽感動体験 に与える影響についても検証しました。
普段私たちは、それぞれの体験の仕方やその違いについて、日常の中で顕著化することはほとんどありません。
言葉を通して体験を語り合い、あたかも「同じ体験」を得たかのように無意識的に振る舞う/思い込む瞬間があります。
今回は「感動」という抽象的で主観的な体験にフォーカスし、簡易的な「可視化」を通して、自己と他者の体験の仕方の違いの顕著化を試みました。
このような他者の体験と自己の体験の重ね描きが、音楽分野における新たな体験の手法となり得ればと思います。

implementation
2020年卒業論文として音楽体験における感動可視化と 他者間での共有の検討」を執筆し、2020年9月に行われたSFC TOUCH LAB exhibition 2020 09/19-09/21 @ 祐天寺 GALLERY whynot? にて展示を行いました。

credit
[Supervisor]
Masashi Nakatani, Ph.D.​​​​​​​
[Co-Exhibitors]
Sayako Mogami
Ritsuko Kiso
Masaki Ohno

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