bodily sensing sound creating device
視覚情報を遮断された状態で音を作る、体感型作曲デバイス

background / concept
「非日常的な経験の創出」というテーマの元、自分のグループでは音楽体験やそれを含むエンターテイメントの体験に注目したいと考え、「その時」や「その場所」でしか作れない音楽に着目しました。
普段「聴く」という感覚を主に使っている音楽の中に他の五感要素を追加するのではなく、逆に五感の一部を遮断することで他の感覚を研ぎ澄ませ普段の無意識に意識を向けさせることができるのではないかと考え、私たちが考えたのがこの「unconcious sense」です。
作曲者の多くは目が見えた状態でツールを使ったり今見えているものからアイデアを得たりしながら作曲を行なっていることが多いと考えられます。私たちは作曲という行為の中から視覚情報をシャットアウトし、普段よりもさらに「音」という要素を意識しながら身体で音楽を創作して行くという非日常体験を創出したいと考え、このようなアイデアに行き着きました。
同時に、複数人で作曲をすることを想定したデバイスでありながら視覚情報を遮断したことによりユーザーを「他者に合わせる」ことから解放し、自分の心情に合わせて自由に動くことをより容易にできるよう考えました。普段暗闇の中に入る際など、目が見えない状況というのは人に恐怖を与える場合がありますが、それを作曲という行為を通じて楽しみに変え、その変化をまた一つの非日常体験として設定しました。

implementation
二人で目隠しをした状態で作曲していくデバイスです。ウェブカメラの範囲内に二人で均等に並び、それぞれ4小節ごと交互に音を作っていきます。片方が4小節分作り終わるとそれが振動によってもう片方に知らされ、振動を受け取った側が次の4小節を作って行きます。システムとしてはpose netで人骨を読み取り、カメラでとった画像を25分割し、作曲者の手が入った座標範囲によって違う音やリズムが奏でられるようになっています。音自体はabelton LIVEを連携し、ドラムやピアノなど音色の違うものを同時に演奏することが可能です。

credit
Haruka Kodama - Planning / Engineering (Hardware, Arduino)
Yuji Kurihara - Planning / Engineering (Overall Software)

class
開講年度ー2018秋
授業名ーオープンデザイン実践
担当教員ー筧康明

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